補助金と助成金の違い

世の中には実に数多くの補助金・助成金制度が存在します。

一般的に大きく大別すると、補助金は「経済産業省」管轄で、助成金は「厚生労働省」管轄になります。

補助金とは、国(経済産業省)や自治体などが、何らかの政策に沿って、その目的を達成するために、税金を使って中小企業等を支援する制度です。

助成金とは、一般的には、国(厚生労働省)が行っている、雇用関係の助成金を指します。

トライアル雇用助成金やキャリアアップ助成金等、名前だけでも聞いたことがあるのではないでしょうか。

厚生労働省管轄の助成金の申請については、社会保険労務士さんの職域でありますので、ここでは、それ以外の助成金についてお話ししたいと思います。

コミュニティ助成事業

「一般財団法人 自治総合センター」が行っている助成金制度で、宝くじの社会貢献広報事業として行われています。

宝くじ社会貢献広報事業キャラクターのクーちゃん

こちらのキャラクター、街のどこかで見かけた方も多いのではないでしょうか?

この助成金を使って購入したものに、こちらの広報表示を行う義務があります。

さて、このコミュニティ助成金ですが、宝くじの社会貢献広報事業として、集会施設にコミュニティ活動備品等を整備する事業に対して助成を行い、地域のコミュニティ活動の充実・強化を図る事により、地域社会の健全な発展と住民福祉の向上に寄与する事を目的としています。

結構な数の事業対象があるのですが、代表的なものを例にあげます。

・一般コミュニティ助成事業

 助成金額:100万円~250万円

 助成内容:コミュニティ活動の活性化につながるコミュニティ活動に直接必要な施設・設備の整備

・地域防災組織育成助成事業

 助成金額:30万円~200万円

 助成内容:自主防災組織等が行う地域の防災活動に必要な施設、設備の整備

などなどです。

かなり高額に助成してもらえますので、町内会や自治会の備品が老朽化して困ってる等のお悩みを抱えていらっしゃいましたら、こういった助成金を申請してみてはどうでしょうか?

ただし、こちらの助成事業ですが、いつでも申請できるわけではありません。今年度を例に出すと、令和2年度の申請が、令和元年9月末頃が締め切りです。つまり今月末ですね。

事業概要発表からだいたい1か月しか時間がありません。

今年申請したい町内会や自治会さんはお急ぎを。

また、申請はすべて順位付けされ、上位数組が助成を受けることができます。

ここに行政書士等の書類のプロの出番があるんじゃないかと、僕は思っていますが、なるべく上位に順位付けされるような申請書を書きあげるために、いかにこの助成金が必要かをアピールします。

宝くじの売り上げは近年毎年減少していて、財源も厳しくなりつつあるので、審査も厳しくなることが予想されます。

ですので行政書士等に頼んでみるのも一考かもしれません。

余談ですが、子供のころ近所のおばさんからもらった2枚の宝くじを握りしめ、「1億5000万円当たったらどうしよう!」(当時の最高額)と本気で悩んで寝れなくなったことを思い出しました。

確か前後賞合わせて1億5000万円だったので、2枚じゃその金額にならないですね(笑)